凍頂茶とは
凍頂茶とは台湾雲林県鹿谷郷の凍頂山付近で生産されたウーロン茶です。
その起源は二説あります。
柯朝氏が持ち込んだ
西暦1800年頃、柯朝氏が福建省の武夷山から茶木を持ち込んで最初は台北県の瑞芳地区に栽培し始めて、その茶葉を凍頂山で栽培されるようになりました。
林鳳池氏が持ち込んだ
西暦1855年頃鹿谷郷の林鳳池氏が持ち込んだといいます。
林鳳池氏は科挙試験を受けるため、福建省に赴きました。
帰省する際、武夷山のウーロン茶苗木を持ち帰、旅費を援助してくれた林三顕に贈りました。
林三顕はそれを鹿谷郷の凍頂山付近で植え始め、やがて評判になり、凍頂茶と呼ぶようになりました。
凍頂茶の特徴
凍頂山の平均気温は22℃で、降水量は2200ミリで、湿度が高く,一年中曇りの日が多いです。
お茶の採集期間は毎年の4~5月間と11~12月間です。
これらの環境要因によって他のウーロン茶と同じ品種で同じ製造過程においても独自の風味があります。
形状
半球形ウーロン茶の一種です。製造過程で布で球状に揉捻するので、外観は半球状になります。
茶葉の色
茶葉の色は暗い緑色です。
茶湯の色
茶湯は光沢のある金黄色です。
香り、味
香りは芳醇で味が深いです。コクがあり、甘みが充満で、飲茶後余蘊が豊かです。